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整理して整備する

心掛け
2月16日に神田にて開催されたお墓ディレクター1級取得者研修会に参加させていただきました。
 
今回は、第1部で講師を務められた礼拝空間デザイン室TSUNAGU代表の森口純一さんのお話を振り返ってみて、思ったことを書いてみたいと思います。
 
永代供養墓の整備に伴う墓域全体の再生を行っていらっしゃる森口さん。
 
危機感を抱いたお寺さんがやろうとするよくある一手が永代供養墓を建てること。
 
その際に陥る悪循環の例として、布教より収益を重視し、質より量を求めてしまい、効率を優先するがあまり、焦りが生まれ対応が事務的となり、成果が出ないどころか、信頼度が低下してしまうことがある。
 
その一方で、檀家さん・消費者の本音に耳を傾け、向き合い、お寺本来の存在意義を見直そう、既存の檀家さんの満足度を上げようと考え、自らの在り方を変えようと取り組むお寺さんがある。
 
そうした中で森口さんは、継承者がいない状況に対する不安を感じている既存の檀家さんへの安心を提供する、廃れてきてしまっている墓域において永代供養墓を整備することによって、墓域空間全体の雰囲気を変えるといったことを意識して提案されている。
 
それにより、永代供養墓を求めて新たな利用者が集まるだけではなく、既存の檀家の安心・満足度が上がり、墓じまいが減り、お墓参りの頻度が増える。
さらには、墓域全体の雰囲気がよくなることで、合葬墓ではなく本当は求めている自分達だけのお墓を求める方々が出てくる。
 
そのような内容のお話がとても印象的でした。
 
 
「整理」と「整備」の違い
 
今回、森口さんのお話を「整理」する上で、意識して「整備」という言葉を使いました。
 
「整理」という言葉には、乱れた状態にあるものを整えて、きちんとすることや無駄なもの、
不要なものを処分することと言った意味があるそうです。
 
「整備」という言葉には、単にきれいになっただけではなく、
不備の改善やより充実した内容にするといった意味があるそうです
 
以上のことから、「永代供養墓というものを建てる」ということだけを考えるのではなく、
墓域全体の空間のことを考え、永代供養墓を建てたあとの檀家さん・利用者の満足度の向上までを考え
設計することが大事なんだなということを教わりました。
 
言うは易く行うは難しではありますが、そうした心掛けを持って物事に取り組んでいきたいと思います。
 
まずは、自分の部屋、自分の職場環境の「整理」そして「整備」をしないと。