生きる苦しさ
秋の行楽シーズンとなり、先日埼玉県石材業協会青年部の研修旅行に参加させていただきました。訪れた先は、仙台・石巻。津波の被害を受けた石巻市の西光寺において、震災後に、有志の方々で作られた「祈りの杜」という供養の場を訪れ、そのお寺のご住職のお話を伺いました。
「震災から12年の月日が流れたが、大切な家族を亡くされた多くの遺族の方々は、苦しみを抱えながら生きている。何かにすがりたい、周りの目を気にせず泣きたい。そのような対象や場所が求められていると感じ、大仏を作ろうと計画している。」といったお話がありました。
大切な人がいなくなってしまったこの世で、生きているのが辛い。早くあの世で会いたい。そのような思いを抱えている方々の心の支えとなる「仏」という存在に、仏教の原点を感じました。