遺骨には遺骨の居場所がある
今年も、お墓ディレクター1級取得者研修会を企画しました。
今年の開催地は、鎌倉でした。

鎌倉のどこを訪れ、どのような学びの場にするか。
検討を重ねる中で、いまの情勢だからこそ――
「改めて、お墓の本質とは何かを見つめ直す研修にしたい」
という想いに至り、今回の内容を構築しました。
研修では、お墓ディレクター検定の生みの親でもある
小畠宏允先生が約20年前に『月刊石材』へ寄稿された記事を、参加者の皆さんとともに読み返しました。
時代が変わっても色あせない言葉の重み。
改めて、その本質的なメッセージに触れる時間となりました。
その後、小畠先生のお墓がある鎌倉・東慶寺を参拝し、住職の講話を拝聴しました。

お話の中で特に印象に残ったのは、
「遺骨には遺骨の居場所がある」
という言葉でした。
遺骨の居場所は、家の中でもなく、海の中でもなく、
お墓の中にある ということ。
亡き人の遺骨を家の中に抱え続けてしまうと、故人は安心してあの世へ向かうことができず、この世に留まってしまう。
仏に成ると信じてお墓に納め、回忌供養や追善供養を行うことで、故人の魂は安らぎ、浮かばれていく――
そんなお話が、深く胸に響きました。
供養のかたちや価値観が多様化する時代だからこそ、
お墓の役割とは何か。
供養とは何のためにあるのか。
残された人と、亡き人の双方にとっての意味とは何か。
今回の研修は、そんな本質に立ち返る大切な時間となりました。
お墓ディレクターとして、
そして供養文化に関わる一人として、
これからも「本質」を見失わず、次の世代へと伝えていきたいと思います。
